【心に折り合いをつけてうまいことやる習慣】中村 恒子

「私は何のために働いているんだろう」「今の職場は自分に合わない」

社会に出ると他にも様々な悩みを抱えながら生きているのではないでしょうか?

私も職場で理不尽なことで怒られたり、嫌な思いをすることは多々あります

しかし、どんなに環境を変えても100%満足できる環境はないでしょう

では、どうすればよいかと言うと「うまいことやる」

この記事では、『心に折り合いをつけてうまいことやる習慣』を紹介します

著者は70年間、精神科医の仕事をしてきた89才の女性

本書読むと「悩みをうまく飲み込む」考え方を習得でき、仕事もプライベートも笑顔でいられる時間が増えるでしょう!

私が特に心に残った部分を3つ紹介します

  • お金のために働く
  • 嫌な人をやり過ごす
  • 家に帰ったら仕事を忘れる

それぞれ詳しく解説していくので、興味が湧いた方は読み勧めていただけると幸いです

本書の構成

第1章:なんのために働きますか?

第2章:期待しないほうがうまいことやれる

第3章:人間関係には妙がある

第4章:心を平静に戻す

第5章:あれやこれやを両立していくには

第6章:日々たんたんな生き方

「仕事が評価されない」「人間関係が複雑」など社会に出ると様々なつらい思いを経験します

すると、「なんのために働くのか?」と悩む人は多いようです

著者の答えは

お金のために働くでええやない

なぜなら、健康な人は自分を養っていく責任があるからです

だから、お金のために働くのは当たり前で立派なことです

直接お金にはなっていなくても旦那のサポートや子供・家族の面倒をみることも大事な仕事です

「何で働くんだろう?」と迷ったら「食べていくお金を稼ぐため」と割り切りましょう

「生きがい」「己の成長」などは余裕が出たら考えればいいのです

私もいちばん興味のあることを仕事にしたけど、仕事が好きとは言えません

それでも深く考えることなく、やっぱり家族を養うために続けています

でも、このスタンスでいいのかもしれません

嫌な人には意識を向けない

私は今までに3つの職場を経験しましたが、どの職場にも気が合わない人はいました

しかし、人が集まれば不平不満が生まれるのは当然です

著者もこうした悩みを聞くことは尽きなかったそうです

これに対する著者の答えは

他人さんを変えて快適にするのではなく、自分がどう動けば快適になるやろうか?

ここで気持ちよく過ごせるようになるやろうか?と考える

嫌な言葉を投げてくる相手には、正論で正してやりたい気持ちになります

しかし、他人を変えるのはかなり難しく、その過程で自分が嫌な思いをしたり相当な労力を要します

また、不思議なことにどこへ行っても嫌な人・合わない人は必ずいるものです

結局、100%満足できる環境はないのでしょう

嫌な人とは薄く付き合ってやり過ごす

気が合う人との時間を長く持つようにしましょう

仕事のストレスを家に持ち込まない

「私のせいで迷惑かかってないかな?」「クレームにつながってないかな?」

仕事でミスをしたりすると、家に帰ってからも不安でストレスになっている人が多いようです

そして、考えれば考えるほど過剰な妄想が働いてしまうことも・・・

これに対する著者の答えは

今はどうしようもできないことを、今どうしようとしても仕方ないんですわ

確実に起きることがわかっているんであれば、事前に対策をすればええ

起きるかどうかわからないことは、知らんと決め込んで、しれっとしてればええんです

「悩んでも仕方ない。考えなくていい」と言われても難しいと思う人もいるでしょう

そう思った方は、家に帰ってからのパターンをつくりましょう

「帰宅→TV→お酒&ご飯→風呂→寝る」というように

疲れ切った頭で考えてもいい考えは浮かびません

しっかり寝ることで、頭も気持ちもスッキリします

スッキリした状態で考えれば、考え方が変わったりいいアイデアが浮かぶかもしれません

この考え方は、私が他で紹介している「スゴい早起き」や「睡眠の話」でも同様です

やはり、「目が覚めてから考えよう」くらいの心構えがいいのでしょう

まとめ

1.なんのために働くのか?と迷ったら「お金のため」でいい

2.嫌な人とは薄く付き合い、気が合う人との時間を長く持つ

3.家に帰ったら寝るまでのパターンを作り仕事のことは考えない

本書は関西弁でゆっくり語るような話し言葉で綴られており

「著者に相談したい」と思わせる人柄が思い浮かびます

「目標を持て」「仕事の目的を考えろ」「その仕事に価値はあるのか?」

というような自己啓発本とは正反対の本に感じました

意識の持ちようや生き方はそれぞれ自分にあったものを見つけていくものです

仕事にやや負担を感じている人は本書の考え方・生き方を参考にしてみてはいかがでしょうか?

最後まで読んでいただきありがとうございました!