【雑談の一流、二流、三流】桐生稔

雑談が苦手
雑談が苦手

人との距離を縮めるのが苦手。

会話を続けられず、気まずい沈黙が多い。

こんな悩みをもつ人におすすめの本。

本書では、「雑談のはじめ方」から「去り際の好印象の残し方」までのうまくいく雑談のパターンを紹介。

Bすけ
Bすけ

一流、二流、三流すべてが知れるんだ。

私はどこに当てはまるだろう?

タイトルを見て、現状の自分をチェックしてみたいという思いで選んだ本。

それでは、紹介していきます!

雑談を始める前に重要なこと。

三流はなんの準備もしない。

二流は雑談ネタを探す。

一流は、相手が見たい表情を探求する。

話しかけやすい人もいれば、話しかけにくい人もいますよね。

両者のその違いは、表情にあります。

会社のエレベーターで鉢合わせた人が無表情または怖い表情だった場合。

みんな
みんな

機嫌が悪いのかな?

話しかけて、嫌な顔をされたくないから黙っていよう。

こんな気持ちから、話しかける勇者はいないでしょう。

逆に、明るい表情の人なら、

みんな
みんな

同じ会社なんだし、世間話でも振ってみようかな?

という気持ちになります。

一流の人の例として、ちょっとお高目なホテルや旅館のスタッフが思い浮かびます。

以前に、星野リゾートのホテルに泊まったときのこと。

そこで特に一流を感じたのは、食事のとき。

軽い会釈と「お待ちしてました」の言葉で迎えてくれました。

でも、言葉よりも前に、表情がすでに言葉を語っているのです。

イメージとしては、親近感+歓迎の顔。

「あっ!待ってましたよ(^^)」

と、久しぶりに会った上司を迎え入れるような感じ。

一流は、相手がどのような表情を嬉しく思うかを常に考えているのです。

今後は、「自分の表情ひとつで会話が変化する」ということを意識していこうと思います。

雑談の広げ方として、一流は相手に話させる

話の広げ方として、重要なこと。

三流は話し上手を目指し。

二流は聞き上手を目指し。

一流は話させ上手を目指す。

どんな人が雑談が上手だと思いますか?

そう聞かれて思い浮かぶのは、話すことが上手な人でしょう。

たしかに、話し上手であれば、気まずい沈黙をなくせるかも。

でも、聞き手からすると、相手の話を長く聞くことって快適とは言えないでしょう。

聞き手だけに徹するのも同じ。

聞くことだけをメインにしていたら、

話し手
話し手

ちゃんと聞いてるのかな?

興味ある?

と話し手は不安になるでしょう。

本書では、話させ上手になるために、接続詞を意識すると良いとしています。

「ということは」

「そうすると」

「ちなみに」

これらの接続詞を使うことで、相手が話したくなるような空間をつくれる。

例えば、

相手
相手

最近、運動不足なんだよね

と話題をふられた場合、

Bすけ
Bすけ

それはまずいですね。

ということは、昔よりも太っちゃいました?

相手
相手

そうだねー。

お腹がぷよぷよだよ。

Bすけ
Bすけ

ちなみに、どれくらいですか?

相手
相手

5キロくらいかな。

たった半年でね。

Bすけ
Bすけ

そうすると、健康診断が不安ですねー(-_-;)

これら3つの接続詞をうまく使えれば、会話は広がりそうです。

「ちなみに」という言葉は、ビジネスシーンで使っても大丈夫か不安な人も多いでしょう。

調べた結果、敬語じゃないけど接続詞なので、問題はないそう。

ただ、多用しすぎるのはよくないかも。

なぜなら、「うざっ」と感じる人もいるから。

私が好きな、東大出身の伊沢拓司は「ちなみに」をよく使います。

冒険少年というバラエティー番組で、

「ちなみに、・・・」

と雑学を披露すると、「ウザわ」というナレーションでいじられています。

これはバラエティの「いじり」ですが、プライベートでの雑談では別です。

「ちなみに」を使いすぎると、

相手
相手

しつこいな!

という感情を招くこともあるので、多用には気をつけたいところ。

心構えとして、一流は相手に好奇心をかきたてる

相手への関心で重要なこと。

三流は、無関心のままにし

二流は、無理やり興味を持とうとし、

一流は、好奇心をかき立てる

例えば、相手が趣味としているキャンプの話題になったとき。

自分はキャンプに興味はない。

そんなときでも一流は、

一流の人
一流の人

キャンプを人に教えられるくらい詳しくなろう。

情報収集のチャンスだ!

と、新しい知識をとりこむチャンスだと捉える。

「どんなところが面白いんですか?」

「おすすめの場所はどこですか?

「道具にもこだわっているんですか?」

と、記者のように次々と質問をする。

そうすることで、自分の知識を高めるとともに、相手にも気持ちよく話してもらう。

「三流は無関心のまま」

この言葉を聞いたとき、ドキッとさせられました。

まさに、私のことです。

私は、関心がないことには一切、興味を持とうとする努力をしてきませんでした。

逆に、興味のあることは深掘りするタイプなのですが・・・

「このままではマズイ」と思いつつ、疑問がわきました。

Bすけ
Bすけ

どうすれば相手の話に興味を持てるの?

その方法は、本書に記載はありませんでした。

なので、自分なりの対策を考えました。

興味の「ある」「なし」は、相手の話を聞いてから決めろ!

と自分に言い聞かせること。

相手の話を、まずはしっかり聞く。

知るために質問を投げかける。

興味がわくかどうかは、そのあとに判断。

つまり、相手の話を聞く前に「興味がない」と判断しないということ。

さっそく、明日から実践してみようと思います。

まとめ【雑談の一流、二流、三流】桐生稔

  • 一流は、相手が見たい表情を考えてつくっている
  • 一流は、接続詞をうまく使い、話させ上手になる
  • 一流は、興味のない話でも、情報収集のチャンスだと捉えて聞く

本書は、45の項目に対して以下のような構成になっています。

三流は・・・

二流は・・・

一流は・・・

詳細な説明や具体例が続く。

ひとつの単元が短くわかりやすくまとめられていて、

「自分は二流くらいの対応はできているかな?」

と、チェックリストのような感覚で、スイスイ読み進めることができました。

結果としては、私は三流が6割以上。

雑談が上手な人の意識や行動と、「こんなにも差があるのか」と衝撃を覚えました。

ショックではありますが、それだけ学びが多かった本ということ。

雑談が苦手
雑談が苦手

人との距離を縮めるのが苦手。

会話を続けられず、気まずい沈黙が多い。

こんな人は、ぜひ本書でパターンを学んでみてください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。