少ない時間でもっと多くの本を読みたい。
しっかり頭に残る読書方法を知りたい。
アウトプットできるようになりたい。
本書は、こんな悩みをもつ人におすすめの本。
科学的な根拠をもとに、効率的な読書方法を紹介しています。
メンタリストDaiGoといえば、
エビデンスを超重視する人。
読書術では、どんなエビデンスがあるんだろう?
そんな思いで手にとってみた本です。
著者の経験と、研究によるエビデンスをもとにアレンジしたDaiGo流の読書術。
さっそく紹介していきます!
速読(本を早く読む)は意味ない
読むスピードをあげると、内容の理解度は下がる。
つまり、理解とスピードは両立できない。
カリフォルニア大学のキース・レイナー教授の研究結果です。
速読は、科学的に効果がないことが立証されたのです。
速読って意味ないの!?
習得したいと思ってたのに
「速読を身につけて、大量の本を読んでやる」と思っていた人も多いでしょう。
でも、考えてみればこの結果は当たりまえ。
もし、理解をともなった速読ができるのであれば、本を読みまくって最強の頭脳が簡単につくれちゃうはず。
2008年、速読大会のチャンピオンは『ハリー・ポッター』の最新刊を47分で読み終えました。
しかし、その感想は具体的なエピソードや登場人物の名前はいっさい出てこなかったそう。
つまり、読んだ気分にはなれるが、内容はほとんど入っていないということ。
本書では、速読ではなく、読み飛ばす勇気をもつべき。
1冊の本の中で、しっかり読むべきは7〜11%しかないと。
つまり、科学的に本を速く読む方法とは、飛ばし読みだということ。
DaiGo流読書術でいちばん大事なのは準備
DaiGo流読書術
- 準備
- 読み方
- アウトプット
なかでも、いちばん大事なのが準備。
読んでも頭に残らない
その原因は準備不足。
なぜ、この本を読むのか?
目的がはっきりしていないと頭に残りにくい。
記憶に残すためには、脳の「フロー状態」に入ることがポイント。
フロー状態とは、ある作業や課題に没頭している状態のこと。
このとき、脳は高いパフォーマンスや集中力を発揮します。
フロー状態に入る方法は2つ。
方法1:目的を達成すると、大きなメリットが得られる
方法2:目的を達成できないと、大きなデメリットが待っている
このように、切迫した状態をつくるということ。
だから、「本を読む目的」をもつ必要がある。
でも、目的ってほど大それたものはないよぉ
こんな人、多いのでは?私もそうです。
そこで、本書で紹介する方法は、本の中から興味あるものを探すこと。
脳科学的にも、好奇心を刺激すると記憶が高まることは証明済み。
学生時代、解剖学の授業でやったな。
記憶をつかさどる「海馬」
感情をつかさどる「扁桃体」
この2つがお互いに影響し合うらしい。
具体的な方法は以下のとおり。
- 読む本のジャンルについて知っていることを書きだす
- 目次を見て興味をもった、知らないことを書きだす
この準備をしてから、本を読み始める。
こうすることで、読まなくていい部分を見極めることにもつながり、読書スピードが向上します。
準備と聞くと、面倒な気持ちになります。
でも、面倒な気持ちを上回るメリットがあるのです。
- 記憶に残りやすい
- 読書スピードがあがる
ちょっとした準備が一石二鳥になる。
この方法を知れたことが、本書での私のいちばんの学びです。
アウトプットするつもりで読む
本は、読んだことを生活に反映できて、はじめて意味がある。
月に10冊読むけど、内容はあまり理解できていない人
月に2冊しか読まないけど、しっかり理解し生活に活かす人
少ない量でも、アウトプットを意識して読む人のほうが効果が得られますよね。
反対に、多くの本を読んでもアウトプットできるほどの理解ができない。
それでは、「本の代金」「時間」も無駄になってしまいます。
本書では、アウトプット前提で本を読むべきだと。
そこで、ワシントン大学の実験が紹介されていました。
人に教えるつもりで読むだけで、定着率は28%あがる。
例えば、こんな状況を思い浮かべてください。
このマニュアルを読んで理解しといて
このマニュアルを読んで、部署のみんなに説明してほしい
どっちの指示を受けたときのほうが、頭にしっかり入るでしょうか?
当然、人に教えることが前提にあったほうが、
しっかり理解しなきゃ!
という気持ちが働き、理解・記憶が高まりますよね。
ということで、アウトプットする相手を決めておくとよさそう。
友達が少ない人は、私のようにインスタやブログがおすすめ。
ついでに、著者は読書の質を高める方法として、運動をおすすめしていました。
運動の効果は、イリノイ大学の研究で証明されています。
軽い運動により様々なホルモンが分泌される。
そのホルモンにより、認知力や注意力の向上、気分を高める効果が得られる。
読書の集中が続かない人は、軽い運動をとりいれてみてください。
まとめ【知識を操る超読書術】DaiGo
- 本を速く読んでも内容の理解度は下がる
- 読んだ本を記憶するためには準備が大事
- アウトプットするつもりで読めば定着率が上がる
DaiGoさんの本の紹介は2冊目になります。
相変わらず、海外の研究にもとづくエビデンスが盛りだくさんでした。
だからこそ、読んでいても
本当かな?
そうとは限らないのでは?
と疑う場所がまったくない。
信用してスラスラ読める。
本書を読んで、私も読書方法を見直すべきだと気付かされました。
今までは、目次にじっくりと目を通すなんてしたことなかった。
でも、目次を見るようにして気づいたのは、1冊の本の中で自分が興味をもつ部分は意外と少ない。
興味のないことは頭に入らないんだから、やっぱり読み飛ばすべきだと気付かされました。
少ない時間で多くの本を読みたい。
アウトプットに繋がる読書をしたい。
こんな人におすすめの本でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。