僕はこのまま一生同じ会社で働き続けるのか。
定年まで頑張って我慢するしかないな。
おい。
お前に定年なんてないぞ。
今の仕事もAIに奪われるかもしないしな。
「定年まで」って考えはもう古いんだ。
今日は、人生100年時代を生き抜くための本を紹介してやる。
え!?
考えが古いってどういうことですか?
教えてください!
LIFE SHIFTって知ってるか?
なんですかそれ?
「人生100年時代」の生き抜き方を示した名著だ。
第1巻は理論、第2巻は実践という形で出版され、ともに大反響となったんだ。
それは気になりますね。
ぜひ、教えてください!
著者は、アンドリュー・スコットとリンダ・グラットン。
アンドリューはロンドンのビジネススクール経済学の教授だ。
マクロ経済に関わる研究や著作で、多くの賞を受賞している。
リンダもビジネススクール経済学の教授だ。
世界で最も権威ある思想家ランキング50では、常にランク入りしている。
日本でも、2018年には「人生100年時代構想会議」のメンバーに任命されている。
そんな2人の共著『LIFE SHIFT』は、世界で100万部以上を売り上げた。
第1巻は407ページ、第2巻は352ページと、結構なボリュームになっている。
それらの本をより簡単に分かりやすく、マンガ化したのが今日紹介する本だ。
著者がこの本で一番伝えたいことは、
人生100年時代を生き抜くためには、選択肢を持っておくことが大事。
ということだ。
100年生きるとなると、生き方を変える必要があるんですか?
うむ。
その理由をこれから説明する。
3ステージの考え方を捨てる
お前はいくつまで働くつもりだ?
60〜65歳です!
その後は、まったり老後生活を楽しもうと思います!
今までなら、その考え方でも悪くなかっただろう。
だが、100年生きると考えると40年間も働かずにやっていけると思うか?
たしかに、20歳から60歳までの40年間で老後40年分の資金を貯めるのは難しいかも。
そうだろう。
だから本書では考え方を変える必要があるとしている。
まずは、その考え方を説明してやる。
上の図を見てくれ。
今までは、20歳前後から働き、60歳で定年、そして80歳まで生きる。
この考え方で良かったんだ。
しかし、人生100年時代では下の図のように考えるんだ。
定年まで1つの会社で働くだけではダメだ。
働きながらも、働き方の選択肢や可能性を広げる必要がある。
そのために、「学び」を続けたり副業をしたり、複数の足場を作っておく。
1つの仕事だけに囚われないということだ。
そして、生涯現役でいるか好きなときにリタイアするんだ。
この考え方を、本書ではマルチステージの考えと呼ぶ。
生涯現役なんて体がもちませんよ!!
たしかに、90〜100歳になるとキツイだろうな。
でも、LIFE SHIFTの第1巻では、こんなデータが示されている。
1.平均寿命世界1位の国は、寿命が2年ごとに平均2〜3年のペースで上昇している。
2.2007年生まれの子どもの半数が、日本では107歳まで生きる可能性が高い。
3.いま50歳未満の日本人は100年以上生きる時代を過ごす可能性が高い
4.いま80歳の人は、20年前の80歳よりも健康
つまり、寿命が伸びると同時に健康でいられる期間も伸びるんだ。
70〜80歳でもバリバリ働ける体である可能性があるということだ。
だから、その時々の状況に合わせて働ける選択肢を広げておくことが必要なんだ。
1つの仕事だけでは、その仕事がAIに奪われることもあるだろう。
もしくは、自分の体が先に悲鳴を上げる可能性もあるだろう。
これが100年時代を生き抜くための考え方だ。
なるほど〜。
可能性を広げるための準備をするんですね。
そうだ。
準備がなければ生き抜くことはできないんだ。
マルチステージを実行するためには人生のロードマップが必要
マルチステージの考え方は分かりました。
でも、今の仕事で精一杯です。
新しい副業にチャレンジするのも勇気がいるし・・・
たしかに、誰もが新しいことを始めるには勇気がいる。
そこで、本書では人生のロードマップが重要だと言っている。
では、説明を始めよう。
ロードマップとは、目標とその道のりのことだ。
例えば、「甲子園に出場したい」という目標をたてたとする。
すると、ゴールから逆算して自分がいま何をするべきかが明確になる。
甲子園が目標で、そこまでの練習が道のりということだ。
ロードマップがあれば、何のために何をしなければいけないのかが分かる。
だから、新しいことを始めるにも不安になりにくいんだ。
反対に、甲子園という目標がなければ練習する気になれないだろう。
特に、不安が伴う新しいことへのチャレンジではなおさらだ。
マルチステージに話を戻そう。
まず、今の自分にはどんなスキルや人的ネットワークがあるかを把握するんだ。
主人公は、若手に仕事を教えるスキルがあった。
また、元ボクサーの人的ネットワークがあったんだ。
そこで、後輩が運営するスクールでボクササイズを教える副業を始めた。
好きなボクシングで、自分のスキルを活かした副業ができるようになったんだ。
これが、マルチステージの働き方だな。
逆に言えば、スキルや、ネットワークがなければ厳しいだろう。
だから、学び続けたり人間関係を充実させる必要があるんだ。
なるほど〜。
ロードマップを作って、必要な準備をすると。
自分のスキルありきでロードマップを作る。
もしくは、目標に合わせてロードマップを作るのかは人それぞれだろう。
まとめ【マンガでわかる LIFE SHIFT2】
- 人生100年時代では今までの考え方が通用しない
- 複数の選択肢をもつマルチステージの考え方に変える
- 自分のスキル・ネットワークを充実させ人生の設計図をつくる
今のままの生活では100年時代を生き抜けないことがわかったか?
はい。
自分のスキルにより磨きをかけるよう学び続けようと思います!
うむ。
タメになったと思ったら、さっさと本を買いに行け!
ありがとうございました。
では、行ってきます!