【まんがでわかる 地頭力を鍛える】

「意見を求められると言葉につまる」

「要するにどういうこと?と聞かれることが多い」

「準備が整わないと不安でなかなか仕事が進まない」

こんな経験が多い人に必要なのは地頭力かもしれません。

理由は2つ。

  1. インターネットの発達で情報は誰でも簡単に得られる時代になった
  2. 過去の成功体験が今後も役立つとは限らない

つまり、情報をもとに一から考える力(地頭力)が現代では求められます。

本書では、地頭力に必要なを3つの能力と、鍛え方について分かりやすくマンガで紹介しています。

地頭力を鍛えて、どこからも必要とされる人材を目指しましょう。

それでは、気になった方は読み進めていただければ幸いです。

2018年の高校生クイズでは「地頭力」をテーマにしたクイズで競い合っていたのを思い出します。

「500個の風船を2分間で割る方法を考えろ!」みたいな。

みんな
みんな

地頭力ってなんか曖昧な言葉じゃない?

結局、どんな力なの?

って思いますよね?

本書では、地頭力を以下のように表しています。

地頭力に必要な能力は3つ。

  1. 仮説思考力
  2. フレームワーク思考力
  3. 抽象化思考力

3つの能力のベースとして必要なのが、

  1. 知的好奇心
  2. 倫理思考力
  3. 直感力

知的好奇心がなければ「知ろう」「考えよう」という意識も長続きしません。

そこに、結論と根拠をしっかりとわけて考える倫理思考力。

攻めのアイデアを生み出す直感力がベースとして必要になります。

みんな
みんな

構成はわかった。

けど、漢字の言葉ばっかりで難しいよ。

ということで、1つ1つの能力を以下に説明していきます。

仮説思考力とは結論から考えること

仮説思考力により効率的にゴールにたどり着けるようになります。

まずは、今持っている情報をもとに、もっとも確率が高いと思う結論を出す。

結論をだすときのポイントは、

「間違っていてもOK」

「20点くらいでOK」

という感覚で考えすぎたり、時間をかけすぎないこと。

みんな
みんな

20点のものを提出して怒られない?

その気持ちもわかります。

でも、時間をかければかけるほど相手の期待値も上がってしまいます。

だから、早くに結論をだしたという点で自信をもって進めましょう。

結論がでたら、それを証明するための情報収集や検証を行っていく。

こうすることで、はやくに効率的にゴールにたどり着くことができます。

検証の過程ではじめに考えた結論が間違っていると分かれば、また結論を考え直します。

フレームワーク思考力とは全体から考えること

フレームワーク思考力により全体の優先順位が分かり、思い込みや誤解をなくせるようになります。

ポイントは「全体を上から眺めるように考える」という意識をもつことです。

なぜなら、どんなに自分を客観視しようとしても思い込みをなくすことはほぼ不可能だから。

Bすけ
Bすけ

自分の意見に絶対の自信があると、人の意見って入りにくいよね?

このような人の問題は、自分で気づいていないことなのです。

だから、思い込みがあるのは仕方がないことで、「全体から眺めてみよう」という意識を持つだけでOK。

抽象化思考力とは単純に考えること

抽象化思考力により少ない知識を様々なことに応用できるようになります。

「うちの業界は特殊だから、世間一般の理論はつうじない」と言うような人は抽象化思考力がないと言えます。

「業界は違うけど、うちの会社にもこの考え方は応用できる」と考えられる人が抽象化思考力のある人です。

抽象化思考力のある人は、良い要約ができます。

良い要約とは、

  • 短い(余計なものをはぶける)
  • 全体のベースとなる考えが入っている
  • 目的に沿ったまとめになっている(次の行動や相手への要望がはっきりしている)

逆に、「要するに何が言いたいの?」と言われるような人は、要約する力がないと言えます。

このような人の特徴は、

  • 話がいつ終わるかわからない
  • 「結論」や「要望」が分からない

具体的なことばかりを、目的を考えずに時系列で話すとこのようになってしまいがちです。

地頭力を鍛える「フェルミ推定」

地頭力に必要な能力がわかったところで、本書で紹介している鍛え方の1つを紹介します。

それが、フェルミ推定。

フェルミ推定とは

「日本で家庭用テレビはいくつあるか?」

「日本にマンホールはいくつあるか?」

というような、実際に調べることが難しいものを、いくつかの手がかりをもとに短時間で算出する方法。

昔からコンサルの業界で使われてきた有益なもの。

例えば、

「日本で家庭用テレビはいくつあるか?」

ここで、仮説思考力の出番です。

1世帯の平均所有数は2台だと仮定。

ということは、日本の世帯数が分かれば答えが出そう。

つぎに、フレームワーク思考力の出番です。

日本の人口という全体から考えてみよう。

日本の人口は1.3億人。

そして、日本の人口から世帯数を割り出してみよう。

1家族の人数を平均2.5人だと仮定。

1.3億人÷2.5人=5200万世帯

これは、「日本」という抽象的から「世帯」という具体的にするという作業です。

つまり、抽象化思考力の反対です。

答えは、

5200万世帯×2台=1億400万台

このように、フェルミ推定では3つの思考力を使って地頭力を鍛えることができます。

さらに、出した答えを他者に分かりやすく簡潔に説明すると、論理的に説明する能力まで身に付きます。

まとめ

〈地頭力に必要な能力〉

1.仮説思考力

結論から考えること。

これにより、はやく効率的にゴールにたどり着ける。

2.フレームワーク思考力

全体から考えること。

これにより、思い込みや誤解をなくすことができる。

3.抽象化思考力

単純に考えること。

これにより、少ない知識を様々なことに応用できる。

フェルミ推定を使って、地頭力を鍛えることができる。

結論から考える(仮説を立てる)ことは私もよくやります。

これは、本当に効率的です。

しかも、数をこなしていると始めに立てた仮説が間違っていたという頻度も確実に減ります。

フレームワーク思考力、抽象化思考力に関してもこれから意識して鍛えていこうと思います。

地頭力を身につけることで、精度の高い答えを最短で出すことができます。

さらに、どの分野にも応用可能なため自分の専門分野だけでなく会社全体の問題を解決することもできるでしょう。

つまり、地頭力を鍛えればどこでも必要とされる人材になれます。

自分の価値を高めるために、学んでおくと転職活動でも有利になるでしょう。

最後まで読んでいいただきありがとうございました。