【書評】人生は楽しいかい? ゲオルギー・システマスキー、 北川貴英

こんな本

ロシア武術である「システマ」の考え方をビジネスに活かす方法を物語でわかりやすく学べる本。

【ストーリー】

中途入社してきた美人な後輩を指導する立場になった主人公。電車で帰宅途中、不良に絡まれる彼女を守れず醜態をさらしてしまう。

そこに突然現れ、主人公を救ったのが謎のロシア人「ゲオ」。ゲオはロシアの特殊部隊出身で「システマ」の習得者だった。

偶然にも取引先の顧問であったゲオから「システマ」をビジネスに活かす術を学んでいく物語。

【著者(北川貴英)について】

職業:システマインストラクター 

著書:『逆境に強い心のつくり方』など

・国内外でシステマの普及活動に努める

・実生活への応用や護身術として紹介

・システマは世界各国で人間能力開放メソッドとして絶賛される

リトル
リトル

システマって武術なんですよね?

ビジネスに関係あるんですか?

Bすけ
Bすけ

システマのメソッドや思考法はビジネスに応用可能だ。

実際に、システマの門下生は教育や医療などの世界で活躍している。

いきなりだが、究極奥義の説明をしていくぞ。

呼吸で平常心を取り戻す

緊張したり不安になると、肩に力が入り鼓動が早くなることがあるだろう。

例えば、苦手な人を相手にしたり、クレーム対応をする場面だ。

心が乱れた状態では、うまく物事に対応することは難しいのは分かるな?

だから、システマでは常に平常心を保つことを重要視する。

そのために必要なのが「呼吸」だ。

方法は簡単。

鼻からすって、口からゆっくり吐く。

リトル
リトル

呼吸って普通にいつもしてますけど。

本当に効果があるんですか?

Bすけ
Bすけ

緊張・不安があれば呼吸は浅く早くなる。

普通にしているようで、できていないものだ。

不安や恐怖で心が乱れていると、過剰に痛みや不安を大きく感じてしまうんだ。

平常心でいても、不安や痛みをゼロにはできない。

だけど、不安や痛みを等身大のままの大きさにすることはできる。

だから、まずは呼吸を落ち着かせるんだ。

そうすれば、心身ともに平常心を取り戻せるんだ。

システマに学ぶ、最悪を想定すべき理由

Bすけ
Bすけ

嫌な予感があたった経験はあるか?

その予感や感覚をお前は活かせているか?

リトル
リトル

あります。

僕はよくあたる方です。

でも、予感があってもそこまで気に留めないです。

Bすけ
Bすけ

戦では真っ先にやられるタイプだな。

最悪を想定する重要性について教えてやろう。

嫌な予感や感覚は気に留めておくべき

なぜなら、万が一のことが起きたときに平常心を保ちやすくなるから。

平常心が保てれば、最善の対応ができる。

だから、ちょっとした不安に思うことでも、最悪な事態を想定しておくんだ。

もし、最悪を想定せずにいた人が、万が一の出来事にあったとする。

その出来事は、その人にとって想定外の出来事ということになるな。

反対に、最悪な事態を想定していた人からすると想定内の出来事となる。

どちらが、最善の対応がとれるかは一目瞭然だ。

平常心で対応にあたれる人。

パニック状態で対応にあたる人。

その違いは準備してきたものとそうでない者ということになる。

リトル
リトル

起こるか分からない不安に備えるのはやりすぎでは?

Bすけ
Bすけ

準備と言っても、細かく何か対策をする必要はないぞ。

平常心を保つための心と体の準備をするだけだ。

そのために、最悪の事態を想定しておくんだ。

逆に、最悪な事態を想定しない人は漠然とした不安を抱えることになるぞ。

そのほうが、日常に悪影響を及ぼすかもしれないな。

【まとめ】人生は楽しいかい?

  • 平常心を保つことで冷静な対応ができる
  • 平常心が乱れると、物事を等身大で見れなくなる
  • 最悪を想定することで、平常心を取り戻しやすくなる
Bすけ
Bすけ

緊張や不安を感じてしまうのは避けられない。

だから、平常心を取り戻す方法を知る必要があるんだ。

リトル
リトル

方法を知っていれば、その後の対応で差をつけることができますね!

Bすけ
Bすけ

うむ。

タメになったと思ったら、さっさと本を買いに行け!

リトル
リトル

ありがとうございました。

では、行ってきます!