年収をあげたい!
精神的な余裕を手に入れたい!
誰もが、「お金」と「心の豊かさ」を手に入れたいと思っているはず。
本書は、その両方を実現させるための方法を紹介。
原本である『非常識な成功法則』を分かりやすくマンガ化した本。
非常識!?
ちょっと変わった切り口の本だな!
という気持ちで手にとってみた本。
それでは、紹介していきます!
成功への道のりを2つの軸で捉える
著者は経営コンサルタントであり、作家としてもベストセラーを多数出版。
また、「フォトリーディング」「マインドマップ」などの学習ツールを日本に広めたビジネス書界の重要人物。
そんな著者が2002年に発表し、ロングセラーとなっている書『非常識な成功法則』のマンガ版。
著者は、まず成功のポイントとして、『あえて2ステップを踏むこと』としている。
本来は、凡人の状態から「金持ちであり心も豊かな状態」を一直線で目指したいところ。
しかし、凡人にそれは難しい。
なぜなら、以下のようなジレンマが生じるから。
お金は欲しい。
だけど、お金ばかり追い求めていいのか?
他にも大切なものがあるのでは?
お金か?世間の目か?
こんなジレンマの結果、
どうせなら人や社会から感謝される仕事で稼ごう!
しかし、「二兎を追う者は一兎をも得ず」となるのが落ち。
だから、まずは金持ちを目指す!
金銭的な安定が得られたあとに、心も豊かな状態を目指す。
この2ステップが非常識な成功法則のポイントになる。
では、このポイントを抑えたところで具体的にどうしたら良いのか?
本書の中で、特に印象に残ったポイントを2つ紹介していきます。
目標を紙に書く
著者は、目標を紙に書くことが大事だと。
これは、私自身も様々なビジネス書で何度も見てきたことです。
だけど、正直やったことはありません。
紙に書かなくても、頭で考えていれば同じでしょ。
と、いまだにこう思っているから。
だけど、本書を読んで1つ気づくことができました。
紙に書くことは、頭で考えることよりも次元が高い!
なぜそう思ったのか?
それは具体的な方法を見ればわかります。
ステップ1:やりたくないことを書き出す
目標を書く前に、まず「やりたくないこと」を書き出すべきだと。
なぜなら、目標までの道のりには、やりたくないことも多く含まれてしまっているから。
例えば、「会社で部長の役職になる」という目標。
その道のりには、嫌な上司に媚びを売る必要があるかもしれない。
または、嫌な取引相手にペコペコ頭を下げる必要があるかもしれない。
だから、まずは自分の信念として「やりたくないこと」をリストアップしておく。
そうすることで、本当にやりたいことが明確になる。
ステップ2:短期目標を設定する
大きな目標が決まったら、次はその目標を達成するための短期目標。
そこで意識すべきが「SMART」。
S | Specific | 具体的 |
M | Measurable | 計測ができる |
A | Agree upon | 同意している |
R | Realistic | 現実的 |
T | Timely | 期限が明確 |
ここに当てはめてみると、
「3ヶ月後までに月20件の新規顧客を獲得し、部署でNo.1になる!」
ステップ3:短期目標を達成するまでに必要な目標を10個あげる
まだ終わりではありません。
短期目標を達成するための、さらに小さな目標を10個も考えるのです。
・ビジネス書を月5冊読む
・1ヶ月に40件の新規顧客に電話する など
ここまで来ると、確かに紙に書くことが大事だと分かります。
なぜなら、自分の目標がより細かく具体的になっていないと紙に書くことはできないから。
「紙に書かなくても、頭で考えていれば同じでしょ」という考えは間違っていました。
紙に書く気になれない=目標が具体的になっていない。
たぶん、こういうことなんだと気づくことができました。
成功者は情報収集の量が半端ない
成功している経営者は、「経営にはセンスが必要だ」と口を揃える。
センスって、生まれながらの感覚でしょ?
そう思う人が多いかもしれない。
だけど、最近の研究では「センスは情報量に比例する」ことがわかっている。
だから、成功者の多くは大量に本を読んでいる。
著者自身も、本を読むことを大事にし、「フォトリーディング」という速読法で多くの本を読んでいるとのこと。
さらに、オーディオ学習としてすきま時間に成功者の講演なども聞いている。
本書が出版された2015年は、オーディオ学習を活用していたのは限られた経営者のみ。
今ではyoutubeをはじめ、簡単に有益な情報が手に入り、すきま時間の有効活用はあたり前の時代。
この恵まれた環境を生かさない手はないでしょう!
すきま時間の活用方法について、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
最後にもう1つ、著者が勧める情報収集の方法は「人付き合い」。
アメリカの研究で、「何が成功に繋がったか」を調査した結果、
「どんな人と付き合っているか」が最も大きな要因だったという。
簡単に言うと、成功した人と一緒にいれば成功しやすい。
失敗ばかりの人と一緒にいると失敗しやすいということ。
なぜなら、成功した人は成功の方法を知っているから。
だから、一緒に過ごすことで成功に必要な情報が手に入ります。
「自分の年収は、自分の身の周りの人とほぼ同じになる」というのも有名な話。
「類は友を呼ぶ」ということですね。
だから、本気で成し遂げたいことがあるのなら、成し遂げた人のコミュニティーに飛び込むべき。
そうは言っても、内向的な私にはハードルが高すぎるよ。
正直、私もそう思います。
でも、これができないのであれば「本気」とは言えないのかも。
まずは、ネット内での繋がりから検討していこうと思います!
まとめ【マンガでわかる 非常識な成功法則】
- まずは金銭的な安定を目指し、次に心の豊かさを目指す
- 目標を紙に書くことで、行動がより具体的になる
- 大量の情報収集をするため、本やオーディオブックを活用する
まず、本書のキーポイントである、「あえて2ステップで成功を目指す」という考え方にビックリ。
今まで読んできたビジネス書にはない考え方でしたが、納得のいく理由でした。
そして、やはり成功のためには「行動すること」が本当に大事だと痛感。
また、ただ行動するのではなく、ゴールから逆算し、必要な行動を具体化する必要があると。
本書を読んで、成功する人たちは「ここまで細かく考えてやっているのか!」と驚愕させられました。
そして、自分の考えの甘さと行動の曖昧さを痛感させられるものでした。
「本気で達成したい目標がある」人にとって、最高のバイブルとなるでしょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。