【いくつになっても恥をかける人になる】中川涼

「間違った意見をしたことに気づいたけど恥ずかしくて訂正できなかった」

「会議の場でアイデアを思いついたけど恥ずかしくて意見ができなかった」

このように、恥ずかしくて行動できないことありますよね

しかし、恥はあなたの敵ではありません

本書では、恥を以下のように捉えています

恥はチャンスの目印

恥は誰でも無料でできる投資

恥を避けるということは、「行動しない」という選択をすることです

人は誰しも「良く思われたい」という気持ちを持っています

そのため、失敗したときの「周りの目」を気にして行動に移せなくなってしまいます

本書では、恥をポジティブに捉えなおす方法について学ぶことができます

なかでも私が重要だと思ったのは以下の4つ

  • 恥をかける勇気が必要な時代
  • 行動に移していないことがチャンス
  • メリット・デメリットを天秤にかける
  • 理想・こだわりは他人にはどうでも良いこと

それぞれ詳しく解説していくので、興味が湧いた方は読み勧めていただけると幸いです

積極的に新しいことにチャレンジし常に経験と知識をアップデートしていくことが求められる時代

20代の時に身につけた知識や技術だけで定年まで必要とされる人材でいられることはないでしょう

そのため、知識や技術を向上させるために新しいことにチャレンジしなければいけません

しかし、それには勇気がいるものです

なぜなら、新しくチャレンジする分野には必ず先駆者がいるからです

その人達は、自分よりも若くしてその分野では自分よりも優れた能力を持っています

そのため、そこにチャレンジするのは「恥をかくかもしれない」という気持ちがでてしまいます

特に、年を取ればとるほどその気持は大きくなってしまいます

つまり、現代では「いくつになっても恥をかける勇気」が試されていると言えるでしょう

そんな時代だからこそ「恥と向き合う」「恥をかく」方法を本書から学んでみるのはいかがでしょう

行動に移していないこと=チャンスの種

チャンスは最初からチャンスの顔つきをして転がっているのではなく

些細なきっかけが今思えばあれがチャンスだったという出来事になる

些細なきっかけとは、「頭ではやった方がいいと思っていても、行動に移していないこと」

例えば

「自分から挨拶をすること」から得られる好印象

「分からないことを人に聞くこと」から得られる信頼感

「勉強会での質問」から生まれる講師との繋がり

なぜ、これらの「少し恥を感じる行動」がチャンスになるかというと

他の人もあなたと同じように恥ずかしくて行動に移せていないからです

つまり、自分が先に行動をすればチャンスになるということです

「やったほうがいいけど、どうしよう?」と思ったらそれがチャンスの種です

迷わず即行動しましょう

外的恥・内的恥への対処法

外的恥

「周りからよく見られたい」という気持ちが要因

例えば

会議の場で言い間違いをしたけど、何もなかったかのように話を続ける

他人の目を気にする人は外的恥を感じやすい傾向にあります

行動する前に周りの反応を想像してしまうことで、なかなか行動に移せないのです

対処法

行動したあとのメリットを考える

このタイプの人が、行動する前に想像するのは良くない周りの反応(デメリット)です

ポイントは、反対にメリットも考えることです

両方を考えて天秤にかけることで、今まで踏み出せなかった一歩が踏み出せるかもしれません

内的恥

「私はこうあるはず」という気持ちが要因

例えば

本当は細かく凝ったプレゼン資料を作りたいのに、上司の方針で簡単でわかりやすさを重視した資料をつくったとき

自分の理想が高すぎる人やこだわりが強い人は内的恥を感じやすい傾向にあります

「理想と違ったこと」をしてしまったときに自分を情けなく感じてしまうのです

対処法

自分の「こだわり」「理想」は他人にとってはどうでも良いことと思う

自分の中にある理想は個人の勝手な思い込みから生まれています

周りにとってはその理想が「どうでも良いこと」なのかもしれないと客観的に見ることがポイントです

多くの人が外的恥を感じやすいタイプに属するのではないでしょうか?

自分はどちらの恥を感じやすいか考えてみましょう

そして、それぞれの対処法を意識して生活してみてください

外的恥・内的恥はそれぞれ、

「初歩期」「研鑽期」「熟練期」と3つのタイプに分けることができます

そのため、全部で6つの恥があります

上記では抜粋して紹介しましたが、本書では6つの恥について詳しく紹介しています

まとめ

1.いくつになっても恥をかける勇気が必要

2.やったほうが良いけど行動に移してないことがチャンスの種

3.行動後のメリットを考えると一歩が踏み出せる

4.自分の理想は他人にとってどうでも良いことと思う

本書の構成は以下のとおり

  • なぜ恥をかける勇気が必要なのか?
  • 恥を恐れて行動しないデメリット
  • 恥のタイプ別の性質について
  • タイプ別の攻略法
  • 具体例な実践方法

とても読みやすさを感じる本でした

「恥」という感情は今までネガティブなものだと感じていました

しかし、恥をかいたその先にはチャンスが待っているのです

行動したことによる「恥」というデメリットよりも

行動した後に起こるメリットを意識して生活しましょう

恥をかいても「にこっ(#^.^#)」としとけば大丈夫です

きっと可愛がられてすむはずです

最後まで読んでいただきありがとうございました!