【神・時間術】樺沢紫苑

みんな
みんな

ダラダラ仕事をしている時間がある。

なぜか集中のスイッチが入らない。

残業ばかりしている。

こんな悩みをもった人におすすめ。

本書では、脳科学に基づく集中力の使い方と仕事時間術を紹介。

Bすけ
Bすけ

超アウトプットしてる精神科医だ!

どんな時間の使い方をしてるのかな?

著者の大量のアウトプットの極意を知りたいという気持ちで手にとってみた本。

それでは、紹介していきます!

1日24時間という「時間」は誰にでも平等に与えられたもの。

仕事術の本がたくさん出版されているが、著者が最も重視するのは時間術。

集中力を高め、仕事効率をあげて自分の時間をつくる。

できた時間を自己投資のために使い、成長することでさらに時間を生みだす。

私が本書でいちばん印象に残った言葉です。

今までは、時間術を学んで少しでも時間をつくりだせればOK。

そこまでで考えが止まっていました。

でも、著者はできた時間をさらに自己投資に使うことで自分を成長させるべきだと。

そうすれば、さらに時間を生みだすことができると。

Bすけ
Bすけ

なんか、この考え方は聞いたことあるぞ?

そこで思い出しました。

『バビロンの大富豪』です。

お金を増やす7つの原則のなかに、こんな法則がありました。

貯まった資金をもっているだけで満足してはいけない。

資金に働いてもらい、さらに資金を増やすことを考よう。

貯まったお金は、銀行や財布にしまっておいてはそこで終わり。

そのお金を株式投資や不動産投資など、さらにお金を生みだすために使うべきという考え。

「生み出したものをさらに活用しよう」という考えが共通しています。

ちなみに、著者は「日本一アウトプットする精神科医」として有名な樺沢紫苑。

著者がどれだけ時間を使いこなしているのか紹介すると、

①年3冊の本出版(毎日午前中に執筆)

②メルマガ・Youtube・Facebook・ブログの毎日更新

③月6回の病院診療

④月20冊以上の読書と書評を公開

⑤月2〜3回の講演・セミナー

これらを7年継続。

それでいて、

・睡眠は7時間以上

・週4〜5回のジム

・週2本の映画鑑賞

・月15回以上の夜の会食・パーティー

・年30日以上の海外旅行

仕事だけでなく、プライベートにも時間を費やす。

正直、「こんなことができるのか?」と半信半疑。

むしろ信じられない気持ちのほうが強いかも。

ただ、好きな作家なので信じましょう!

では、どうやって時間を生みだすか?

生み出した時間を何のスキルアップに使うべきか?

といったことを、次の項で紹介していきます。

集中力を中心に時間を考える

生理的なリズムに逆らうことなく、リズムに合わせることが重要。

リズムには個人差があるため、自分に合わせた時間を見極めるとよい。

具体的には、「15分」「45分」「90分」を意識すべき。

ここで言う生理的なリズムとは、最近になって注目され始めたウルトラディアンリズムのこと。

人は90分サイクルで覚醒と眠気が交互に訪れるという説。

そして、著者は仕事の種類によって「15分」「45分」「90分」で区切るとよいとしています。

①15分の理由

聞くことと訳すことをほぼ同時に行う同時通訳者。

この仕事はかなりの集中力を要する。

どんなに頑張っても集中が続くのは15分が限界らしい。

そのため、会議など長時間の同時通訳は3人1組で15分ごとにローテーションする。

②45分の理由

著書『ゲーム脳の恐怖』で有名な森昭雄教授は、集中力の限界は40分であると。

また、小学校の授業も45分単位で行われている。

③90分の理由

90分は大人がなんとか集中できる時間であると。

大学の講義やサッカーの試合が90分で行われている。

みんな
みんな

受験の時なんて、3〜4時間も続けて勉強する人がいるけど。

たしかに、長時間でも集中できる人はいるし、できるときもある。

ただ、休憩を挟まないと疲労が回復しにくくなるそう。

ある研究では、疲れが次の日まで持ち越されてしまうという結果も出ている。

ということで、集中するときはガッツリ集中。

休憩するときはプツンと緊張の糸を切って休憩。

このメリハリを自分に合ったペースでくり返すことで、効率的な仕事ができるということです。

休憩の方法として、著者は仮眠をおすすめ。

その根拠は、アメリカのNASAの研究。

26分の仮眠によって仕事効率が34%アップ、注意力が54%アップした。

30分を超えると徐々に仮眠の効果が悪くなる。

1時間を超えると脳のパフォーマンス・健康ともに悪影響を与えることが他の研究でわかっているそう。

今までは、そのときどきの集中にまかせて行けるとこまで行く!

そして、疲れたら体を動かす他の仕事に切り替える。

そんな方法でやってきたけど、まずは自分の集中持続時間を見極めてみようと思います。

生まれた時間はメインスキルの自己投資に使う

時間術によって生まれた時間を仕事に使うのは良くない。

自分のメインスキルに自己投資すべき。

著者が、仕事に時間を使わないことをすすめる理由は、緩急をつけた生活をしないと病気になるから。

もし、仕事で収入や成果を得たいなら、仕事時間を増やすのではなく効率を上げるべきだと。

効率を上げるために必要なのが、自分のメインスキルに投資すること。

例えば、事務仕事でエクセルを多く使うならエクセルのスキル向上のために。

Youtuberなら、動画編集のスキル向上に。

スキルが2倍になれば、仕事は1/2の時間で終わらすことができる。

1.時間術で時間を生みだす

2.その時間をメインスキル向上に費やす

3.さらに時間が生まれる

この理論を本書で学んだとき、

「なにこれ!?」

「最強すぎるサイクルじゃん!!」

と、世紀の大発見をしたような感覚に陥りました。

今まで私は、幅広く様々な分野のビジネス本に手をだしてきました。

本来は、まず自分のメインスキルに投資したほうが効率的だったのです。

「ビジネス本をいっぱい読みたい」

「アウトプットも疎かにしたくない」

ということであれば、まずは読書術やアウトプットを多く学ぶべきでした。

ただ、目的のスキルではない時間術の本書に手をだしたからこそ知れたのはラッキーでした。

ということで、まずは、メインスキルに比重をおいた読書を心がけたいと思います。

まとめ【神・時間術】樺沢紫苑

  • 時間は誰にでも平等に与えられているからこそ、時間を制するものが人生を制する
  • 生理的な集中力のリズムに合わせて時間を考える
  • 生み出した時間はメインスキルの向上に費やす

脳の仕組みに基づいた、効率的な時間の使い方を学ぶことができました。

「やる気がでない」

「すぐに集中が切れる」

というのは、脳のタイミングの問題もあり仕方がないこと。

そんなとき、どうしたら集中を取り戻せるのかといったことが科学的に知れたのは良かったこと。

休憩・仮眠・運動など、うまいこと取り入れてみたいと思います。

そして、短い時間でも濃い仕事ができるような時間術をつくっていきたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。