【心が強い人の人生は思い通り 神メンタル】星渉

みんな
みんな

行動に移すのが苦手。

諦めてしまうことが多い。

達成したい目標がある。

本書は、そんな悩みをもつ人におすすめの本。

人生の9割はメンタルで決まる。

だから、強い心をつくることができれば人生は思い通り。

というわけで、神メンタルを科学的に手にいれる方法を紹介しています。

著者は、ビジネスコンサルタントとして「心を科学的に鍛える」独自の手法を構築。

その手法で、起業したばかりの経営者を6ヶ月以内に月収100万円以上にする成功確率は日本一の実績をもつ。

Bすけ
Bすけ

話題になっていた有名な本。

タイトルも気になる。

という理由で手にとってみました。

それでは、さっそく紹介していきます。

本書では、神メンタルを手に入れるために以下のことを知っておくべきだと。

人が変わろうとすることを邪魔する存在を理解しなければいけない。

この邪魔する存在とは、「心理学的ホメオスタシス」。

みんな
みんな

今のままでいたい。

現状を維持したい。

という心理傾向が邪魔をしているのです。

だから、多くの人が、今のままの自分でいようとして、行動を変えられないでいる。

ホメオスタシスというのは、生理学で使われる、人が生命を維持するための機能のこと。

例えば、多量の出血により血圧が下がってしまう場合。

このままでは生命の危険があるため、

・心臓の収縮を速める

・末梢の血管を収縮させる

・ホルモンを分泌する

など、様々な働きで血圧を元の状態に戻そうとする働きをする。

心理面でも、これと同じように「今の状態を維持する」機能が働くそう。

その機能とは具体的に、

  1. 損失回避の法則
  2. 保有効果
  3. サンクコスト
  4. 確証バイアス
損失回避の法則

人は得をするための行動よりも、損を避けようとする行動を起こしやすい心理傾向。

損したときの痛みは、利益の2倍も大きく感じてしまうとも言われる。

ギャンブラー
ギャンブラー

じゃんけんで勝ったら、2万円あげるよ!

でも、負けたら1万円没収ね!

こんなお得な提案をされても、損失を気にしてチャレンジしない人は多いはず。

保有効果

人は自分が持っているものの価値を実際の価値よりも大きく見積もってしまう心理傾向。

その価値の大きさは実際の価値の2倍以上とも言われる。

自分が持っているマグカップを売るとして値段をつけてもらった場合。

売り手
売り手

使い心地もいいし800円!

買い手
買い手

普通のマグカップだし400円なら買うよ!

サンクコスト

過去にかけた時間や労力・コストを気にして、正しい判断ができなくなる。

「もったいない」「せっかくだから」という気持ちが判断を鈍らせる。

映画の前売券を抽選で手に入れた。

しかし、当日になって風邪を引いてしまった。

みんな
みんな

無理してでも行かないともったいない!

と、正常な判断ができなくなる。

確証バイアス

自分の思い込みや願望を正しいと証明する証拠ばかりに目がいき、そうでない情報を無視してしまう心理傾向。

B型はマイペース、A型は几帳面という思い込みをもっている場合。

B型の友人が几帳面な行動をしていても、マイペースな行動だけに目がいってしまい、

みんな
みんな

やっぱり君はB型だね

と、自分に都合のいい情報だけを見てしまう。

このように、今のままが正しいはずと思い、何も変えようとしないのが人の心理。

反対に、これまでの毎日と違う選択や行動をすれば人生は変えられるということ。

それには、まず変わろうとすることを邪魔する「心理学的ホメオスタシス」を理解しなければいけない。

理解したうえで、それをどう攻略するかが大事。

本書で紹介されてた攻略法の中でも、印象に残ったものを次の項で紹介していきます。

目標を達成した自分になりきる

著者は、行動を変えるためには、自己評価が大事だと。

なぜなら、自己評価が低ければ心理学的ホメオスタシスが邪魔をして行動に移せないから。

自己評価を変える方法は、すでに目標を達成した自分になりきること。

本書では、ボクシングの村田選手の例が紹介されていました。

2012年ロンドン五輪で金メダルを獲得した、ボクシングの村田諒太選手。

村田選手は大会前から、自宅の冷蔵庫に張り紙をしていた。

その内容は、

「ロンドンオリンピックで金メダルを取ることができました。応援ありがとうございました」

大会前から、すでに目標を達成した人になりきっていたのです。

そうすることで、

「金メダリストならどんな練習をするか?」

「どんな発言をするか?」

と自分の行動を、すでに目標を達成した自分に近づけていったそう。

自己評価が低いと、すでに目標を達成できる環境がそろっていたとしても行動に移せないのです。

学生時代、ほとんどの男は「かわいい女の子と付き合いたい」という願望をもっていたでしょう。

しかし私は、同じ学校にタイプの女の子がいることに気づいても、自分から話かけることはできませんでした。

Bすけ
Bすけ

私にとっては高嶺の花。

自分なんか相手にされないだろう。

という思いから、行動に移せなかったのです。

典型的な自己評価の低い人間ですね(^^)

本書の攻略法に従うと、このとき自分も「高嶺の花」になりきればよかったのです。

相手と同じくらい、自分も魅力的な人間だと思い込むと、

Bすけ
Bすけ

魅力的な男なら、どう話しかけるだろう?

女性に対して、普段からどんな行動をするだろう?

という思考に切り替わります。

目標を達成した自分になりきると、現在とのギャップに気づきます。

そして、ギャップを埋めようとする心理状態になるのです。

これが本書の、心理学を利用した神メンタルの作り方です。

目標を宣言し続けて確信をつくる

上記のように、目標を達成した自分になりきって思考を変えることができた。

それだけでも十分な効果が得られます。

もう1段階、さらにその思考を強化する方法があるそう。

その方法とは、

アファメーションで「確信(思い込み)」をつくること。

良い思い込みををつくることで行動が変わる。

アファメーションとは

自分自身に肯定的な言葉で宣言すること。

言葉の力で思考を変え、理想の自分を引き寄せる方法。

アファメーションのポイントは以下のとおり。

ポイント1:現実的な目標を宣言する

ポイント2:現在完了形で宣言する

ポイント3:毎日くり返す

みんな
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なぜ、アファメーションで確信がつくれるの?

アファメーションが確信に変わるメカニズムを説明します。

例えば、部長に昇進することを目標としている人。

「私は部長である」と毎日アファメーションしたとする。

メカニズム
1部長の視点で仕事を見るようになる
2部長だったらどう行動・発言するか考える
3部長にふさわしい行動をとる
4部長にふさわしい結果がでる
5自分は部長になれる人だと確信する

つまり、自分の行動や思考を変えることで、後から結果がついてくる。

結果がでれば、確信や自信になり、再び結果を出すための行動をくり返す。

この良いサイクルを回すことができれば、いずれ本当に目標を達成できるということ。

みんな
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でも、毎日くり返し宣言するってキツイよ!

その場合、「毎日の習慣に付け足して行うこと」をおすすめします。

これは、以前に紹介した『習慣が10割』でも紹介されていた方法。

例えば、毎日パソコンを開くなら、パスワードをアファメーションの言葉にする。

私も、本書を読んでからこの方法を実践していますが、何の苦もなく、目標を意識できています。

ぜひ、お試しください!

もう1つ、アファメーションの前に重要なのは目標を「紙に書くこと」。

実際に、成功者の多くが目標を紙に書きだしていたという話はよく聞きますよね。

みんな
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でも、なんで紙に書くのがいいの?

紙に書くのが最強な理由を紹介します。

ドミニカン大学のゲイル・マシューズ教授が行った目標の達成率に関する実験。

目標を「手書きにした場合」「キーボードでタイプした場合」の達成率を比較しました。

すると、手書きの方が達成率は42パーセントも上がることがわかった。

この理由は、「手書き」と「タイピング」の指の動きの違い。

タイピングに必要な指の動きは8種類だけ。

それに対して、手書きでは1万種類も必要になるのです。

その結果、動きの多い「手書き」のほうが脳を刺激し、結果につながりやすいということ。

まずは、目標を現在完了形で紙に書きだす。

目標をパソコンのパスワードに設定し、毎日くり返し意識する。

たったこれだけなので、私も毎日、続けていこうと思います。

まとめ【心が強い人の人生は思い通り 神メンタル】星渉

  • 人は心理学的ホメオスタシスによって現状維持を望む
  • 行動を変える方法は、目標を達成した自分になりきること
  • 目標を毎日宣言することで確信がつくれる

「最終目標から逆算して、小さい目標を設定する」

「それをコツコツ継続する努力」

本書を読むまでは、このように、方法や努力ばかりに目を向けていました。

しかし、本書では「人生の9割はメンタル」だと。

成功するにふさわしいメンタルをつくれば、勝手に行動が変わると。

今までにない、まったく違う視点からの考え方を知ることができました。

みんな
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行動に移すのが苦手。

諦めてしまうことが多い。

達成したい目標がある。

こんな悩みを持っている人におすすめの1冊でした。

私もこれからは、心理的ホメオスタシスに負けないよう「行動を変える」ためのメンタルを育てていこうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。