は〜。
僕はなんの才能もなく生まれてしまった不孝者だ。
誰か、恵まれない私に才能をください!
何をバカなこと言っている。
『人は生まれながらに平等だ』
この言葉、聞いたことあるだろう?
今日は、福沢諭吉の考えが分かる本を紹介してやる。
平等なわけないじゃないですか。
じゃあ、この差の理由を教えてください!
自分の立場や将来は自分の努力で決まる
福沢諭吉って何した人か知ってるか?
分かりません。
でも、1万円札だから1000円札の野口英世よりスゴイ人ですよね?
アホ。
じゃあ、「学問のすすめ」は知っているか?
読んだことはないけど、その名のとおりですよね。
いちから説明したほうが良さそうだな。
福沢諭吉は、慶応義塾大学の創設者だ。
幼い頃から、生まれによって身分や将来が決まってしまう時代に嫌気を感じていたそうだ。
そこで、平等な社会を目指すべく海外の学問を学び、小さな家塾を開いた。
これが、後に慶應義塾大学になるんだ。
福沢諭吉は多くの著書をもつが、最も有名なのが「学問のすすめ」。
「学ぶ重要性」を説いた本だ。
ただ、学ぶことはあくまでも手段でしかない。
本当に伝えたかったのは、「自立した人間になれ!」ということ。
塾を開いたのも、1人1人が学ぶことで日本を強い国にしたいという思いがあったんだ。
そのために、学ぶ必要があることを示した本だ。
なるほどー。
でも、学校で教わることって役に立っているのかイマイチ分からないんですよね。
たしかにそうだな。
では、学ぶ理由から説明していくぞ。
人の差は学ぶか、学ばないかで決まる
「天は人の上に人を造らず」これは聞いたことがあるだろう。
はい!有名な言葉ですから!
だが、福沢諭吉が本当に伝えたかったのはこの後に続く文なんだ。
その一説を紹介しよう。
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず・・・・・(省略)
されども今広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや。
その次第甚だ明らかなり。実語教に、人学ばざれば智なし、智なきものは愚人なりとあり。
されば、賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとに由って出来るものなり。
福沢諭吉
誰もが生まれながらにして平等である。
ここまでは、みんなが知っている部分だろう。
この後の文を解説すると・・・
『この世界では貧しい人もいれば裕福な人もいる。
賢い人もいれば、愚かな人もいる。
この雲泥の差は、学問を「するか」「しないか」だ。
人は学ぶか学ばないかで大きな差がつく』
つまり、学ぶことを一生懸命にやれということを伝えたかったのだ。
福沢諭吉が本格的に学問に取り組み始めたのは14~15歳。
当時としても遅かったそうだ。
それでも23歳には塾を開き、27歳には使節団としてヨーロッパに渡航している。
学びを続けた人だけが地位や財産を築けると。
そして、僕も今からでも遅くないということですね。
そうだ。
勉強を始めるのに遅すぎるということはないんだ。
生活に役立つ勉強を優先する
学びが重要なのは分かっているんです。
そこで、最近インテリアコーディネーターの資格の勉強を始めました!
えらいじゃないか。
で、それは何の役に立つんだ?
何の役にというか・・・
資格をもっていると、いろいろ有利になるかと・・・
そんな考えでは、時間がもったいないぞ。
福沢諭吉の考えはこうだ。
実なき学問は先ず次にし、専ら勤べきは人間普通日用に近き実学なり。
福沢諭吉
実用性のない勉強は後回しにする。
まず優先的にやるべきは、生活に役立つ勉強ということだ。
最近では急に英会話に通い出す社会人がいるだろう。
たしかに、英語は話せた方がいい。
だが、誰もが必要なものではないだろう?
日本にいて、日本人と仕事をしていれば、使わない人がほとんどだ。
人生の時間は限られている。
だから、まずは実用的なものから始めるんだ。
事務の仕事をしているなら、パソコンスキル。
営業の仕事をしているなら、コミュニケーションスキル。
これは、樺沢紫苑著『神・時間術』に書かれていたことだが、
実用的なスキルの獲得により、仕事時間の短縮化ができたとしよう。
その浮いた時間を、さらに実用的なスキルの学習に使うんだ。
そうすれば、さらに仕事時間が短縮できる。
実用的なスキルを身につけることは、多くの時間を生むことにつながるのだ。
インデックス投資の「複利」のような仕組みだな。
ということで、まずは実用的なものから学び始めるんだ。
なるほどー。
学問なら何でもいいってわけじゃないんですね。
そういうことだ。
逆に、学んだことをどう生活に活かすかを考えるのもありだな。
まとめ【まんがでわかる 福沢諭吉「学問のすすめ」】
- 「学問のすすめ」は学ぶことで自立した人間になることを説いた本
- 「裕福/貧乏、賢い/愚か」この差は「学ぶか」「学ばないか」の差
- 優先的に学ぶべきは、実生活に役立つもの
どうだ?
周りとの差の理由が分かっただろう。
はい。
嘆いてばかりで、学んできませんでした。
でも、今日から僕は変わります!
うむ。
タメになったと思ったら、さっさと本を買いに行け!
ありがとうございました。
では、行ってきます!